どうもウシワカです♪
この前ちょっと驚きのニュースを見てしまいました。
以下のURLから原文(英語)を見れますが、なんと14ヶ月給与を検討するとの話。
https://news.abs-cbn.com/business/08/15/18/dole-studying-feasibility-of-14th-month-pay-for-private-sector
(出典:ABC-CBN)
フィリピンで働いていない方だと、14ヶ月給与って何という話になると思いますが、ボーナスのことです。
今回はフィリピンのボーナスの仕組みについて紹介していきます。
13ヶ月給与(13 month pay)
14ヶ月給与のことを知る前に、まずは現在フィリピンでは13ヶ月給与というのが法定ボーナスとして存在しています。
毎年年末に給与1ヶ月分が支給されるので、”13ヶ月”と呼ばれています。
1年のうち、1ヶ月でも従業員として働けば、この13ヶ月給与をもらえます。
但し、勤務期間が1年に満たない場合は勤務期間に応じて比例按分で計算されます。
つまり、1年勤務だと1ヶ月分満額、1ヶ月だと12分の1が支給されるという仕組みです。
また、全従業員かというとそうではありません。
対象は”rank and file employee”で、直訳すると平社員のことです。
実際のところ、平社員といっても大抵の会社では管理職クラスでも、ほとんど皆13ヶ月給与をもらっています。
平社員へは支払義務があり、管理職クラスは雇用主の裁量によるということです。
(ちなみに私が以前勤務していた某日系企業では、日本人は全て管理職採用ということで、日本人には13ヶ月給与は支給されませんでした。フィリピン人の管理職クラスにはきっちり支給されていたようですが。。。)
通常のボーナス
13ヶ月給与は法定ボーナスであって、会社は平社員に対し支払義務があります。
それとは別に会社によっては独自のボーナス(いわゆる通常イメージするボーナス)があります。
このボーナスの算出方法は会社によって全く異なります。
まあ、イメージとして、フィリピンでサラリーマンやると13ヶ月給与と賞与合わせてだいたい給与2ヶ月分くらいがもらえると思ってもらえればいいです。
そして14ヶ月給与
以上のお話し踏まえた上で、現在14ヶ月給与の支給が検討されています。
サラリーマンにとっては、単純にボーナスが増えるので嬉しい話でしょうが、経営者側から見ると良くない制度です。
なんせ、会社業績に関わらず、毎年固定で2ヶ月分をボーナスとして支払う必要があるので、会社にとって大きな負担になります。
私もこれはさすがにやり過ぎだと思いますね。。。
ボーナスは本来会社が生み出した利益を貢献度に応じて皆で分配しようという話であって、そもそも法定にするのはおかしな話です。儲かってなくても払えというわけですからね。赤字なのにボーナス払って、会社にお金がなくなって、倒産とでもなれば、皆職を失ってしまいます。。。
個人的には反対ですが、もし14ヶ月給与が成立して、その時まだサラリーマンだったら、しっかり受け取りたいと思います(笑)